広葉樹・自家工場製材品と直輸入現地挽き製材品の比較
- 自家工場製材原料で国内産広葉樹原木は、全て市場を通して買い付けをしています。主に北海道旭川の広葉樹市場ですが、ここの市場に弊社が買いつける広葉樹原木の90%以上は北海道の森林から切り出された100%ピュアーな原木です。
- 自家工場製材原料でアメリカ産広葉樹原木は、全て現地に赴いて直接買い付けしています。買いつけ産地はウイスコンシン州オハイオ州ペンシルバニア州バージニア州です。
全て山から切り出された100%ピュアーな新鮮な材だけを買いつけしています。 - 服部商店が取扱いしていますアメリカ広葉樹製材品・ヨーロッパ産広葉樹製材品は共に世界一の品質の材です。特にアメリカ広葉樹製材品のサプライヤーは世界一の規模と品質を誇っています。
- 服部商店が取り扱う二つの商品の価格差は表面的に見れば現地挽きの方が価格は安いです。自家工場製材品は現地挽きに無い巾広材・柾目材等のバラエティ溢れた商品群になっていますので、どちらがお得なのかは一概に言えません。
- アメリカ広葉樹製材品の中で一番取扱いの難しい材がハードメープル材とバスウッド材です。どちらの樹種も日本国内で多く製材されていません。理由は日本国内で製材すると乾燥作業後桟の後が残るステッカーマーク(写真:右)が発生し材の表面に付着し削っても取れなくなります。この難しい問題を解決する手段を服部商店独自の方法を開発しました。材の表面にほんの少し桟の後が残った様に見えますが、削ると全く材にステッカーマークは発生していません。弊社が取り扱うアメリカの工場で製材された商品と全く変わらない商品に仕上がっています。
残念ながら見た目は取り扱うアメリカ広葉樹製材品の方が美しく見えます。理由は工場出荷まえの最終検品の段階で全ての板に横サンダーをかけています。この作業を服部商店では設備が無いので出来ないので見た目が少し落ちる様に見えますが、御購入頂いている方は両方の商品を御利用頂いている方が殆どです。下の左は、服部商店自家工場製材品です。下の右は、同一材の30センチの材を仕上げしました。白い色に乾燥しています。
下の左は、弊社が取り扱うハードメープル材です。横サンダーが掛けてあり白いです。下の右は、拡大写真です。
- アメリカ広葉樹製材品のハードメープル・バスウッド材以外の樹種も日本国内で製材する場合同様の工夫が必要です。板の表面に塗布していますワレ止め材は材の見た目を悪くします。見た目は現地挽きの方が美しく見えますが、どちらの商品も弊社の思いは日本一の品質の材を取扱いしていると考えています。
下の左は、服部商店生産のホワイトオーク製材品です。
下の右は、直輸入のホワイトオーク現地製材品です。
自家工場製材品は真ん中にワレ止め材が塗布しています。現地挽きは横サンダーを施しています。見た目は右が美しく見えます。 - 総括
どちらの商品も素晴らしい神様の贈り物の無垢材です。しかし最大の違いは原木価格の違いです。日本国内で輸入材を製材する場合、特撰原木を製材しなければ、採算が合いません。又柾目・巾広材・角材等の色んなニーズが有ります。そのニーズは一般の消費者からプロまで巾広いです。このニーズに対応する為に二つの商品を取り扱う事が服部商店の使命と考えています。