物価上昇における価格とコストについての考え方

全ての物には価格が形成されています。その中には原料コスト・人件費・製造コスト・儲け等が相まって価格表示されています。

しかしそれだけで価格が形成されているのでしょうか。社会における個人の公的なサービスを受けている負担・社会として受けている共有部分の負担・世界的な繋がりにおいて発生する公的な負担・パンデミック等の全く予想出来ない災害が来た時の負担・裕福な方がそうでない方達を助ける負担、そういう全てのサービスを含めて価格が形成されているのです。

日本人の幸福を守る為に現行憲法の中でやりくりをしてきたのですが、それはコストがかかる事です。そのコスト分が現在の日本人が販売している物のコストに含まれていない可能性があるのではと思います。

今回のウクライナの国内の問題にも日本人は大きく関係しています。小麦の25%はロシアとウクライナが生産地です。その地域からの輸入価格の上昇と品不足は覚悟しなければならない事です。

現実に物の価格が世界中で上がっていますが、物の価格には原料コスト・人件費・製造コスト・儲け等以外のコストも本来含まれているべきだと考えています。

30年間継続したデフレ経済から低成長でも成長する日本社会にする以外に選択肢が無いと考えると物の価格が上がり、国民の所得も上がる健全な社会にする為にも我々経営者は如何に生産性を上げた良質な商品を納得して購入して頂ける価格に引き上げる事に躊躇したら駄目だと思います。