広葉樹の相場を・今シーズンを振り返って
昨年10月から始まった広葉樹原木の仕入はアメリカ材の仕入れの行方に左右されそうな気配で日本全国が動いていました。当時の為替レートは115円~117円程度のレンジを安定していました。アメリカ国内の広葉樹原木の生産状況は全樹種とも多少の多い少ないは有りますが価格面から見たら一昨年とほぼ同じ水準だったと思います。ただしアメリカ出張が出来ない中で検品をアメリカ人に100%任す事が出来るか否かで悩んでいましたが、サプライヤ-のCEOの一言【長年をかけて築いてきた信頼関係が有ると服部君が思っていたら任すのも選択肢の一つですよ。】で当初コンテナ4本(場所は3か所)を発注しましたが、最も価格が高いホワイトオークは現地の価格提示が遅すぎるので1本は断念して最終3本の契約を結びました。当時からコンテナの世界的な遍在の為に1か月で来るのが2か月半以上の時間が掛かる事は解っていましたが、小生の希望より2か月以上遅れましたが、オーダーした品質にマッチした良質材を送っていただきました。これと並行して国内の広葉樹原木特に楢材の優良材の原木の買い付けに最大の努力をしていました。11月~2月の4か月の期間で昨シーズン並みの量は確保できたと思います。2022年1月1日~ロシア産広葉樹原木(タモ材)の輸出禁止は実行されることは解っていたので2年の時間をかけて集めたので買い付けが非常に困難な樹種に全力をかけて仕入れをしました。11月・12月・1月・2月と楢材の原木価格は上昇一方でした。品質が落ちるにもかかわらず単価はほぼ50%アップの状況でした。アメリカ材は在庫が比較的有るので今期の仕入れがコンテナ3本でしたが国内産の優良広葉樹原木の仕入と合わせればまずまずの買い付け量だったと思います。3月以降北海道旭川には出かけませんでしたが、アメリカ材の買い付けが上手く行かなかった業者は国内産の広葉樹原木の仕入に超積極的になっていました。材質が落ちる3月・4月と原木価格は上昇一方です。との情報を頂いています。ウクライナ危機や中国のロックダウンの長期化の影響を受けて日本国内から世界中が物の偏在を兆し超インフレに突入しています。現在の家具や住宅価格は来年以降値上がりは必至だと思いますが、マーケットがついてきてくれるかを心配しています。来期の計画策定を始めていますが、現地の価格は6月末で頂上に達したと聞いていますが、為替レートが135円位と現在のフレートと現地.価格で計算すると来シーズンの仕入れ価格は2022年と比較すると全樹種の平均で50%の値上がりになります。(なおウオールナットだけはほぼ倍の価格です。)現実服部商店のホームページに掲載している商品が最も安くて良い商品ですと思っています。